tatolog

【タトログ】冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

ドイツ〜チェコ鉄道旅

2017年の夏休みは、「どこへ行った」と言うよりは「どこを移動した」というような移動し続ける旅だった。9日間で計6都市。それぞれの都市の印象に残ったこと、良かったところを残しておきたいと思う。

ミュンヘン:オペラのライブビューイング

今回の旅でミュンヘンは特典航空券の関係で経由するだけだったため、観光はマリエン広場周辺をちょっと歩いただけ。その際に随分と大きな音が響いてくるなと思って歩を進めてみて出会ったのが、国立劇場前の広場で行われてたライブビューイングだった。おそらく国立劇場の中で行われているであろう演目を大胆にもその会場の外で見れてしまうという。スクリーンはやや小さかったが音響はバッチリで3ブロック先までテノールの声が轟いていた。

下の写真では明るく写っているがこれでも時刻は20時過ぎ。日の長い夏の夜をお酒片手にカジュアルにオペラを見て過ごすスタイルはなんだかとってもかっこよかった。日本も歌舞伎や寄席をこんなスタイルで演ったらとても粋だろうね。

場所はミュンヘン中央駅からマリエン広場へ向かい、そこから更に北に数分行ったところ。National Theater Bayerisches Nationaltheater

f:id:tatolog:20170727173347j:plain

ローテンブルク:RPGの世界

詳しくはこちらにも記したが、 ローテンブルクというとそのメルヘンチックな街並みが注目されがちだけれど、実は魅力はそれだけじゃなくて。ドラクエに代表されるようなロールプレイングゲームの世界観がそのまま現実で体験できるというのも大きな魅力だと思う。

人間や車や街灯などのテクノロジーを避けて写真を撮ると、まさに中世の世界がそこに(なかなか大変ではあるけれど)。モロッコサハラ砂漠でラクダの背中に揺られている時にも思ったけれど、引き算すれば違った世界が見えてくることも多々あるんじゃないかなと思う。

f:id:tatolog:20170718181446j:plain

ニュルンベルク:新しい建物に過去の歴史を見る

これは訪れてから知ったのだけれど、ニュルンベルクという街は第二次大戦で一度大きく失われた後、かつての都市構造に従って街の再建を行うという方針のもとに復活した都市らしい。なるほど確かに前後で訪れたローテンブルクやプラハと比べると建物が新しくて綺麗だが、街の区画などは他の都市と似た構造になっている。

ヨーロッパの大きな都市はたいてい街の中心に教会や市庁舎などの建物があり、そこに広場が隣接している。広場はマルクト広場と呼ばれ「マーケット」の語源となっている。ニュルンベルクもご多分に漏れず同じ構成になっているが、周囲の建物は大戦後に建てられた新しい建物だ。

f:id:tatolog:20170727182041j:plain

プラハ:東欧だから楽しめるヨーロッパ

今回の旅行の中では最も長く、3泊滞在した。チェコは通貨にユーロを採用していないため物価が安くて過ごしやすいが、長期滞在するほど見どころはそんなに多くないかな。プラハ以外の場所を巡ってみることも検討したが今回は日数的に断念。つまみ食いの旅ではちょっともったいなかったかもしれない。

Savic Hotelという旧市街の老舗ホテルを選んでみたが、ハード・ソフトともに非常に満足度が高かった。前段の物価の件もあって、プラハはパリやローマでは難しい「ちょっと贅沢なヨーロッパ」を満喫するには打って付けだと思う。

f:id:tatolog:20170727182624j:plain

フランクフルト:ゲイパレード

自分の中でこの街は、ヨーロッパ乗り継ぎ便のついでにビールを飲みにちょっとだけ市内観光という位置づけなんだけれど今回も同じような滞在だった。そんな中でも強烈に印象に残ったのがゲイパレード。年に一度催されるこのイベントに偶然出くわしてしまった。

フランクフルト唯一とも言える観光名所のマリエン広場前からバスやトラックで設えられた山車が何台も市内の目抜き通りを行進していく様は、オリンピックを控えて急ピッチでダイバーシティ対応をすすめる東京のはるか先をいっているように見えた。

f:id:tatolog:20170727184521j:plain

ハイデルベルク:想像が膨らむ往時の姿

お城に興味を持って国内の大きな城を見て知ったことは、日本の城のほとんどが残っているまたは再建されているのは天守閣だけで全体の構造がわかるものはほとんど無いということ。熊本城などは少ないながら櫓や塀が残っているがそれも一部。周辺環境も含めて往時の姿を想像して楽しみたい自分としてはいつも残念に思っていた。今回このハイデルベルグを訪れてとても興奮したのは城全体の姿を十分に残していることだった。

増築に増築を重ねて現在の形になったこのハイデルベルグ城は、日本でいうところの天守閣的な「中心」が無い。門を入るといろいろな構造物が見えて、ここに見張りが建っていたんだろうな、とかここは休憩所だったのかな、といったような想像がとてもはかどり興奮しながら散策することが出来た。

f:id:tatolog:20170727184635j:plain

今回の旅は、移動を楽しむために短期間で多くの都市を巡った。一国滞在型の旅に比べて疲労の蓄積は大きいけれど、複数の都市を回ることで持つことができる「視点」は他では得ることができないものだと思う。