tatolog

冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

セッション

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「セッション」12/19(土)池袋の新文芸座シネマカーテンコール2015にて。
 
今年は、前年比比べるとけっこうな頻度で映画館で映画を見た。と言っても洋画のブロックバスターばかりだけれども。
で、最後がセッション。
 
公開時に見逃してしまい、兼ねてから聞いていた「衝撃作」をスクリーンではなく自宅の環境で見るべきかどうかと思案していたところ、新文芸座で一夜限り上映されるのを発見し、幸運にもスクリーンで観ることができた。
 
で、ここから下はネタバレ。
 
この映画、後味が非常に複雑。フレッチャー教授に嵌められたニーマンが最後、これ以上ないほど生気に満ち溢れた表情でドラムを叩く。怒りでも憎しみでもなく。
あれはニーマンがフレッチャー教授に対して、自分と対等な関係を築き、そして同じ舞台に立っていることに対する「満足」なのではないかと感じた。結果、セッションのラストとしては、またひとり新たな狂気が産まれた瞬間なんだなぁ、と。まさに狂気から生まれた狂気。
 
いろいろな要素や背景が絡み合う大作映画もいいけど、たまにはこうストレートに、ガツンとくる作品も悪くないなあ。