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国立博物館の東洋館が好きな理由

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上野の国立博物館に年に3回ほど行く。国立博物館の敷地の中にはたくさんの展示場である建物があって、それぞれで魅力的な展示をしているのだけど、その中でも特に東洋館がダントツでお気に入り。

先日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で日本美術のコーナー(コーナーと言うにはあまりに大きな展示スペースだが)を見ていた時に、なぜ自分は国立博物館の東洋館が好きなのかはっきりと気がついた。

どうやら自分は展示物ではなく、その展示物が置かれているスペースが気に入っているみたいだd。 もちろん、展示物自体に価値があることが前提だが、それがどのような空間に展示されているかのほうに好みの比重が大きい。

東洋館は本館に比べて、仏像や石像などの大きな展示物が多いため、「この石像は吹き抜けの天井が高いスペースに置く」というように展示物のポジションが前提となってその場所に納められている。しかし本館の展示物はガラスケースに収まるようなサイズのものが多いためどこにどの展示物を置くかという自由度は高い。

ただし本館の展示物はガラスケースの中に収まるものが続くため、次々とケースからケースへと視線を移し続ける連続が待っている。 東洋館は展示の工夫はもちろんのこと、フロアや階層も考えられているため見ていて飽きが来ない。 作品だけを楽しめれば良いならガラスケースでOK。でも展示空間も含めて楽しめる東洋館が僕は好きだ。

蛇足になるが、同じ意味で世界の博物館を巡ると最高峰はやはり大英博物館。展示スペースもオーディオガイドも工夫がこらされ、展示物ももちろん一級品。