7度目のニューヨークは久しぶりの一人旅(2/5)
10:00
ニューヨーク2日目。時差ぼけで5時に起きてしまったが身体を休めるためにベッドの中でのんびり過ごし、支度を整えて10時に出発。まずは、ワンワールドトレードセンターへ。前日にスマホから予約しておいた11時に到着するように向かう。
10:50
ほぼ予定通りにワンワールドトレードセンターの入り口から入場。完成からまだ半年、真新しいビル。そして目を引くのはエントランスの車止め。
黒と黄色の目を引く色使いで塗られたコンクリートの反り返った鉄柱が、セキュリティチェックを終えた車だけの通行を許している。あんなことがあったビルだから、セキュリティの高さも世界一のレベル。
11:00
ビルの中へ。行列を想像して事前に予約して行ったが、予想に反してがガラガラだった。オープンから半年経っているし、真冬の平日ということもあるのかな。なんにせよ良かった。空港並みの厳重なセキュリティチェックを済ませてエレベーターに乗って展望台を目指す。
個人的に、ワンワールドトレードセンターのメインコンテンツはこのエレベーターだと思っている。エレベーターの中は全面がモニターになっていて、高精細のニューヨークの映像がエレベーターの上昇に合わせて動く仕掛けになっている。
エレベーターを降りると、プロジェクションマッピングでニューヨーク各所の映像を至近距離で見せて、映像が終わると壁が上がり、眼下にリアルなニューヨークの展望が見えるという仕掛け。この日は天気にも恵まれて素晴らしい景色が文字通り眼前に飛び込んできたのがとても印象的だった。
ただ、見応えのある仕掛けはこれだけ。他は普通の展望台と一緒。32ドルはちょっと高いかな?夕暮れの時間ならもっと良い景色が望めたかもしれない。
展望スペースの一角に円形に並べられたモニタを前で映像に合わせてニューヨークの歴史や町の紹介をするコーナーがあり、結構人気を博していた。テンポの良いしゃべりと連動して切り替わる映像はなかなか楽しげだった。
窓ガラスに沿ってぐるっと2周まわって、写真を存分に撮り終えてビルを出ることに。
しかし、この景色には後ろ髪をひかれるなぁ。昼間と夕方と夜と1日になんども出入りできるタイプのチケットがあったらいいのに。
ワールドトレードセンターを出て、お隣のPath Stationのビルでランチにしようかと建物の中を散策。
このエスカレーターが並んでいるガラス張りのスペースは、以前はワールドトレードセンターの建築が進んでいく様を目の前に見ることができるスペースだった。そしてもっと前は9.11で崩壊した瓦礫の山を見渡すことができる、いわばあの事件を振り返るための場所だった。
まだまだ周辺の建物は工事の最中。景色も変わっていくし、景色を眺める場所も変わっていく。
ちょうどランチタイムと重なってしまったせいで、昼食を取ろうと思って訪れたフードエリアがどこも人でいっぱい。
できればのんびり食べたいなあと思っていたので、せわしなくランチを済ませては席を立っていくニューヨーカーで溢れるロウアーマンハッタンを離れる。
13:00
ランチ前に寒さが我慢できくなってきたのでユニクロを探して、地下鉄乗り換えなしで行けるユニクロソーホー店へ。セール価格になっていた赤い手袋をゲット。お店、前に訪れたときよりも少し広くなっていたかな。
11:30
手袋購入後、ソーホー付近で、ランチに良さそうなお店をyelpで探してみて入った。「taim」というファラフェル(中東のコロッケ)のお店。
店内は中央に大きなテーブルとそれを囲うようにイートインのスペースがり、持ち帰りする人とその場で食べる人が半々ぐらい。ちょうどお昼ごろということもあったけれどお店はかなり繁盛していた。
初めて食べるファラフェル。パサパサしていて日本の肉団子のようなジューシーさは無いけれど形はそっくり。このファラフェルがゴロゴロ入っていて野菜もたっぷりで食べ応えもありグッド。別の場所でも見かけたのでチェーン展開している様子。
あまり油っぽくもないので、お昼ごはんをこれで済ませればかなりヘルシーかも。ただし、これひとつじゃちょっと足りないかな。
ランチの後はコーヒータイム。taimの近くにあった「Joe & the Juice」へ。このコーヒーショップは、コペンハーゲン空港でかっこいい内装のお店があるなぁと名前を覚えていたので、ニューヨークでも見つけた時は嬉しかった。
みんな居心地の良いソファで自分の時間を過ごしている。僕も日本からの連絡にレスを返したりとゆっくり過ごす。
食事の後は時差ぼけのせいか眠くなってしまい、部屋に戻ることに。の前に、グランドセントラルへ寄り道。
ウィリアムズバーグに戻ってきて、駅近くのデリで食材を調達。このデリはずっしり大きい甘いマフィンがあって、太りそうだなぁとおもいつつもトータル3回も食べてしまった。
19:00
長めの昼寝から起きるとすっかり夜になっていた。このまま1日を終えるのはあまりにもったいないので、夕食がてらウィリアムズバーグ周辺を散歩。
飲食店がかなり多い印象。これぞアメリカ!という感じのダイナーがあったりと歩いているだけでなかなか楽しいが、如何せん寒い。
ナイスな店構えのピザ屋で腹を満たし、ビールを買って部屋に戻る。
交差点を渡る時に、マンハッタンの方向に目を向けると、昼間訪れたワンワールドトレードセンターがまっすぐこちらを見ていた。
3日目に続く
7度目のニューヨークは久しぶりの一人旅(1/5)
約3年ぶりのニューヨークは、久しぶりの一人旅。これまで数えて7回訪れたニューヨークも、しばらくの間は再訪の機会がなさそうなので楽しみなが振り返って旅行記を書くことにした。これからニューヨークに行く人や、初めてニューヨークを訪れる人にとっての参考になればいいなあ。
09:00
成田空港。11時のフライトの2時間前に到着。さっそくANAのカウンターでトランクを預けて、写真を撮りながら空港散歩。空港は普段は見れない働く人や働く車が眺められて飽きさせない。今回も写真を撮りながら楽しく過ごせた。ラウンジで軽くご飯を食べて出発。
機内では映画を観たりウトウトしたり。映画館で観たいなと思っていて結局見逃していた「マイインターン」が観れた。ちょうどブルックリンを舞台にした映画だったのでニューヨーク行きの気分を盛り上げてくれた。作品自体も良い出来で、観る前は全く想像していなかったがアル・パチーノがなかなかいい味を出していた。
今回は日本を午前中に出発して、現地ニューヨークに午前中に到着する便。飛行機を降りてからスタートする1日に向けて映画以外はとくに何かをするでもなく、なるべく体を休めておいた。
続きを読むマイ・インターン
昨年、映画館で見逃していたマイ・インターン。「プラダを着た悪魔」が結構好きなのでいつか見たいなぁと思っていたところ、ニューヨーク行きの機内というバッチリなシチュエーションで鑑賞。
デ・ニーロが言うから決まるセリフの数々がいい味を出していた。ぐっときたのが「クラシックは不滅だからね」と「(ハンカチを)持ち歩く最大の理由は人に貸すため」。
出張先のホテルでジュールズ(アン・ハサウェイ)と一緒にテレビを見るウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)。ジュールズはすぐに眠りに落ちてしまうがその横でウィテカーが流す涙、あれはどんな涙なんだろう?
子供ほど年の離れた上司の奮闘ぶりかな?なんとかしてやりたいけど、プライベートまで立ち入れないもどかしさ?自分も通ってきたであろう人生の苦難をジュールズの姿に重ねたのか。
そう言えば、初めてニューヨークに行った2005年、前日の夜にロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」を見たっけなぁ。
Amazonで買ってAmericaで使える「READY SIM」
もうタイトルそのまんま。本当に素晴らしい。SIMフリーのスマホを海外で利用するようになってからずっと悩ましかったデメリットを全て打ち消してくれたナイスな一品。
- アマゾンで買えるので到着した空港でSIMを売っているカウンターを探して並ばなくてよい。空港で買えなかった時に街中のケータイショップに行かなくてよい。
- 容量500Mで3,000円ほど。(少なくともアメリカでは)現地のキャリアショップでSIMを買うより安い。
- アクティベートが超簡単。
オデッセイ
ニューヨーク行きの機内で鑑賞。
ヒューマンドラマと聞いていたので飛行機の小さなモニターで見てしまったが、これは大きなスクリーンで見ればよかったなぁ。最近、妙に地球外の惑星に縁のある(?)マットデイモンの最新作。オーシャンズシリーズで周囲からいじられまくりの彼が一番馴染み深いのでシリアスな役柄を演じるとしっくりこないが、今作は笑いを誘う自虐的なテイストが良い味を出していた。
で、中身のお話は、「植物学習マーク・ワトニー(マットデイモン)による夏休みの自由研究日記。ただし火星で」とうい具合。取り残された火星で生き抜くための数々の困難を、持ち前のポジティブさとNASAの協力、そして自身のスキルとノウハウを活かしてクリアしていく。途中からは、彼を置き去りにしてしまったクルーの協力も加わり、物語はアポロ13のような盛り上げるを見せる。
もっと孤独に苛まれるような描写や、約4年という一人で過ごすには永遠とも思えるような辛い時間の流れが描かれるのかと思っていたが、どちらかと言えば記録として残すためのビデオログを通して、自信に語りかけるような話し方で自分を勇気付け、生き残ることに真正面から向き合う姿勢が描かれていた。また、過酷な状況に対するマットデイモンの姿勢が表れているかのような優しい心強いクラシック音楽と陽気な80年代のディスコサウンドがとても印象的。
NASAが全面的にバックアップしているだろう今作でバッドエンドはありえない、という意味でも素直に楽しめる作品。IMAXでもう一回見ようかな。