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冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

山王祭

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6月、山王祭でお神輿を担いだ。
こち亀が大好きだった自分にとって東京の大きなお祭りは、ちょっと大げさに言うと憧れのような存在。
当日は山王神社のある赤坂・永田町周辺の町会を神輿を担いで練り歩き、最後は神社の階段を登って境内をお参りするというフルコースを体験させてもらった。

その後、この山王祭という江戸時代から続く由緒あるお祭りがどんなものだったのか興味が湧いて、せっかくなので一次資料を当たるべく都内の博物館を巡ってみた。


江戸東京博物館

まずは両国の江戸東京博物館。ここには江戸時代の祭りに関する展示が大きなスペースで紹介されてる。
その中でも「天下祭」と呼ばれた山王祭神田祭は特に大きく紹介されていた。下の写真は山王祭を細かく描いた浮世絵。当時の規模の大きさを窺い知ることができる。この他にも精巧な人形で再現された当時の祭の参列や、原寸大の山車の展示があり見応え充分。

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東京国立博物館

続いてはトーハク(東京国立博物館)。
ここでは、歌川国芳の「東都富士見三十六景・山王神事雪解の富士」。国芳の浮世絵は斬新な構図や動物をモチーフにしたものを見たことがあったけど、これは富士山をテーマにした続き物の一つ。屋根から祭りを見ているかのようなダイナミックな構図。

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この他にも、展示はされていないが、「名所江戸百景」の「糀町一丁目山王祭ねり込」にも山王祭が書かれている。これは、自分も山王祭のときに実際に練り歩いた麹町のあたりを描いた浮世絵。

「名所江戸百景」を見ていると現在の東京の町並みと比べてどうなっているか、想像するのが面白くなってきて。博物館の中で関連する本を探してみるとドンピシャの本が見つかり、勢いで購入してしまった。結構分厚い本。他にも名所江戸百景を扱っている本はあったけれど、これが質量ともにベストかなと。そのままお買い上げ。Amazon以外で本を買うの久しぶり。

広重TOKYO 名所江戸百景

広重TOKYO 名所江戸百景

 

 

 東京都立図書館

この他にも歌川貞重の「山王御祭礼図」という大きな三枚続の錦絵が東京都立図書館に収蔵されているらしい。
これも一度実際に見てみたい。
https://www.library.metro.tokyo.jp/collection/features/digital_showcase/002/06/