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冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

こち亀展@高島屋日本橋

仕事を早めに切り上げて、行ってきました「こち亀展」。最終話どうなるんだろうなぁと、もやもやするのも残すところあと3日。

急ぎ足で向かい、じっくり見てきた「こち亀展」の内容を見てきた感想を残しつつ紹介します。

40周年×200巻 伝説の回廊

まずは、コミックス200冊と表紙の原画が並ぶコーナーからスタート。すべてのコミックスと代表的な表紙の原画が金屏風に並びます。
驚いたのが、一巻の表紙原画が汚れてない。ピカピカのまま。特別な保管方法だったのかな?他の原画は用紙が経年劣化で色がくすんでいるものもある中で、とても良好な状態でした。

で、どの原画を見ても超繊細に描かれてる。コミックスの表紙になるとマットな質感になるが、原画はみんな繊細で生気がある。原画で見る両さんはいつもよりも超イキイキしてる。

後ろを振り向くと、ジャンプの表紙になった号や、過去に発売された「道楽ボックス」、アニメ化コレクション、アクションドール両津勘吉などのグッズの展示。「アクションドール両津勘吉」は漫作品の中にも何度か出てきて実物を見たのが初めてだったので、なかなか嬉しかったなぁ。

 

原画大集結「両さんと派出所メンバーの巻」

次はキャラ別の原画まとめコーナー。
両さん、中川、麗子、部長の、順番でそれぞれの特徴的なストーリーの原画をいくつか並べてキャラ紹介。

両さん初登場の第1話の原画、さすがに黄ばんでる。でも、原画の迫力はやはりすごい。コミックスで見ると小さくなってるしジャンプで見ると印刷が荒いが、原画はサイズも大きいし鮮明で、ペンの強弱がわかって勢いが伝わってくる。原画で見る両さんはパワー三割増し。

キャラコーナーの横には、設定資料や作画資料か並べられた一角も。合わせて「ジャンプ流」のDVDで秋本先生が執筆中の映像も映されていた。

 

突入!こち亀衝撃ワールドの巻

こちらのコーナーは撮影オーケー。

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まずは大爆発の派出所からスタート。

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そして、続きましてはおきまりの「恒例エンディング傑作選」。
部長が「両津のバカはどこだー」という例のオチがこれでもかと並んでいます。

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(オチの文字が!)

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ほかには、こち亀の歴史とともに並んだ年表。

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日暮熟睡男の登場回。(少ないのか?意外と多いのか??)

続いて両津の「金と欲」40年

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これすごい!よくぞ全て集計した!
200巻全ての両さんの借金の歴史! 

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まぁ、圧倒的に赤字ですよね。

 

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三社祭のコーナー


感動とともに巡る、「こち亀」東京下町

ここはファンからの人気の高いストーリーを集めたコーナーかな。人情話「神回」原画セレクションと題して、「擬宝珠家の新しい息吹」と「勝鬨橋ひらけ!」。そして、こち亀が残した風景と題して「千住おばけ煙突」。この3つのエピソードの原画が展示されていました。

加えて、「亀さんぽ 両さんが見つけた風景」と題して、下町の扉絵シリーズも。ここでは、実際のロケ地と思われる映像に、作中のコマをコラージュさせたビデオが流れていて、これが、なかなか良い出来。本当に下町の風景に入り込んだ両さんが動いているかのようでした。

 

神田明神奉納 こち亀絵巻

先日、神田明神に奉納された、17枚のイラストを紹介したコーナー。
作成風景と奉納した日の映像が流れていたので、これを見てから絵巻を見るのが良いです。
両さんの成長とともに東京下町の流行を辿る絵巻。これは秋元さんと両さんが辿った歴史でもあるんだなあ。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 こち亀展書き下ろし作品「想い出」

最後のコーナー。これはネタバレになっちゃうので、コメント無しで。これを見るためだけに行ってもいいと思う。

中身に関係ないところでは、秋本先生、ジャンプの特製漫画原稿用紙を使ったようで、その使い勝手について欄外でいらいろコメントを書いています。それを読んでいくのもたのしい。そしてジャンプのあのロゴにもひとつにひとついたずら書きを。最後まで読者を楽しませてくれます。

この最後の書き下ろし作品を読んで〆。じっくり見て1時間半ほどの展示内容でした。こち亀連載40周年、200巻、そして連載終了。このタイミングで見るべき展示になってました。期間は9月26日まで。行こうか悩んでる人は、やっぱりこのタイミングで行って良かったなと、思うはずです。ぜひ。

 

9/27追記

こち亀展の会期が終了したので「想い出」について書きました。