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冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

カンボジア旅行5日目:バイヨン〜タ・プローム〜プノン・クロム

9/18(日)晴れのち曇り
10:00
 
複雑な迷路のようなバイヨンへ。アンコール・トムの全ては見切れないのでバイヨンと、パプオーンと像のテラスを駆け足でめぐった。
 


アンコール・トムの遺跡は広大だ。どの遺跡ももちろんクオリティは低くなく、それが逆に遺跡の価値のインフレを引き起こしてしまっているように思えた。どんなに時間があっても足りない!そして細やかな違いに気づけなくなってしまう。クバール・スピアンやベンメリアのようにシチュエーションが遺跡の見せ方を高めているものと比べると変化が乏しいというか。

 ほとんど光が届かない迷宮をさまようような楽しみはあったけれど、その先に何かゴールがあるわけでもなく。規模が大きいだけに必要以上に前のめりになってしまったのかもしれない。 次があるなら地元のガイドをつけてじっくり解説を聞きながら回ってみたい。

11:40
10分ほどトゥクトゥクに乗り、タ・プロームへ。
観光客に人気のようでとても整備が行き届いていた。そのため前日のジャングルの中の遺跡のように没入感を感じることはあまりなかった。それでも建物と木の融合度合いには驚かされ何度も足を止めて見入ってしまった。長い年月をかけて木々が人工物を飲み込んでいったかのようだった。

 午前中はこれで終わり。いったんホテルに戻る。

16:00
 
プノン・クロムからの夕陽を見るためにトレンサップ湖へ出発。アスファルトに大きな穴が空いていて、そこにスコールの雨が溜まっていたりとなかなかの悪路を30分強ほど。途中からは水かさの増したトレンサップ湖を突っ切る一本道。
16:30
またしても30分ほどの山登り。山頂にほど近い当たりの開けている場所に小さな寺院と数件の民家があり中央の広場にはテントが立てられていた。  休みの日を利用して山登りに訪れている人とも何人かとすれ違った。寺院の方と思しきオレンジ色の袈裟をきた人も数人。
広場を抜けて少し歩くとプノン・クロムの6つの遺跡が見えてくる。トレンサップ湖の中にそびえる小山は古代から祭られる対象だったんだろう。日はまだ高く、沈むには時間がある。暇になってしまった。鶏を追いかけたり、大きな蛇の抜け殻を見つけてぞっとしたり。
日が落ちてくると遺跡の色が徐々に変わっていくのが分かる。頂上の遺跡のさらに先が湖へと続く崖になっていて下から人の話し声が聞こえてくる。足下に注意しながら降りると人が数人立てるスペースがあってそこで日が落ちるのを待っている人たちがいた。
崖の上から見ても気がつかない、知っている人だけの空間だ。そこに立つと山肌を覆う木々も視界に入らず、湖に沈む夕陽と自分だけの世界だ。ドラマチックな場所だ。宝を隠すならこんな場所がいい。
 
日が落ちていく様を写真に納め、その場で少し話をしたソフィアとも写真を撮り、下山。日曜日だったこともあり街のお祭りの日のようだ。準備が着々と進められ、人がぞろぞろと集まってきていた。 
 
日が沈むのを待っていたらかなり遅くなってしまった。バイクで通りがかった二人組に乗せてくれよ、と言うと無言で体を寄せてスペースを作ってくれてスクーターに3ケツで下山。地元民の二人はなれているんだろうけどカーブが多い山道をかなりのスピードで降りていく。結構怖い。ふもとへ降りる山道前の階段で止めてもらいバイバイする。沈みきる直前の夕陽に向かって去っていくバイクの二人が映画のラストシーンの様で超かっこ良かった。
19:00
ホテルに帰る前にパブストリートに寄り「Red Piano」で食事。雰囲気も良くご飯もおいしい。ここでもbayon1に続いてLoc Lacを食べる。アンジーも来たことあるのかな?トゥームレイダーの名前を付けたカクテルがあった。
 
ホテルに戻るとビジネスMTGかなにかがあったようでプールサイドでレセプションパーティーしている。ひと泳ぎして対岸から眺める。夜のプールって雰囲気いいな。ようするにライティングか。