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こち亀展書き下ろし作品「想い出」

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公開初日に訪れた「こち亀展」。この中で展示されていた書き下ろし作品「想い出」について書きます。

部長が派出所に出勤してくると、両さんがいません。中川や麗子にを尋ねても知らないとの答えですが、電話で馬券を頼んできたりとどこかで生きているようです。

ところ変わって南の島。ジョニーに誘われてサーフィンに来た両さんは飛行機から携帯を落としてしまいます。

派出所では両さんの机の引き出しから鍵のかかった木箱を取り出し、みんなで開けようと四苦八苦しています。鍵のありかを本田に尋ねて、麻里愛が持っているだろうということで、女子寮へ。麻里愛から鍵の束を受け取り、中川が木箱を開けることに成功します。しかし、中にはさらにダイヤルロックの鍵が。中川は再度、鍵開けをすることに。ダイヤルを回していくと「1182」で開錠。

一方、南の島では両さんとサーフィン仲間が、両さんの財布の中身を覗き込む。そこには公園前派出所のみんなが写った写真が。この写真は?と尋ねられて両さんは「いいやつ(1182)」らだよと。

南の島から遠く派出所の仲間を想い、両さんは「そろそろ帰らないとなぁ」。

  

この書き下ろし作品を初めて見たとき、少年ジャンプの「こち亀」最終話はまだ掲載される前でした。最終話を読む前だったので、この「想い出」の位置づけがよくわかっていませんでした。

そして、9/17にジャンプ本誌とこち亀200巻で最終話を読み終わってあまりにもあっさりとした終わり方だったため面食らってしまいましたが、改めてこの「想い出」を振り返ってみると、ジャンプの最終話はあくまで普段の延長線上にある「こち亀の最終話」でありジャンプの中のお話。そして、こち亀展の書き下ろしはジャンプを飛び出した「両さんの最後のお話」だったんだなと感じました。

秋本先生はインタビューの中で、ジャンプ最終話とコミック200巻の同時リリースを目指したことで最終話の締め切りが予想以上に早かったことを明かしています。ここからは個人的な妄想ですが、同時発売されるジャンプ本誌とコミックのオチを異なるものにするというトリッキーなネタに挑んだ結果として、湿っぽいラストではなくこち亀っぽい古典的な終わり方を用意したのではないかと。そして、本当の意味での両さんのラストを描くために、このこち亀展の最後に書き下ろし作品を持ってきたんじゃないかと思いました。原画をそのまま掲載するという特性上、展覧会のギリギリまで執筆の猶予もあったはず。

このこち亀展書き下ろし作品「想い出」は、11月4日発売予定の「こち亀 無限巻」に収録されると思います。その中で秋本先生から最終話の裏話が聞けるといいなあと期待しています。