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冬はマラソン、夏は登山、年に2回は海外旅行が理想です

ザ・ブリザード

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3月1日ファーストデイを利用して新宿のトーホーシネマズ歌舞伎町にて。

アメリカ沿岸警備隊史上もっとも偉大なミッションとして語り継がれる「SSペンドルトン号の救出劇」を、「スター・トレック」シリーズのクリス・パイン主演で映画化したパニックアクション大作。真冬の北大西洋を史上最大級のブリザードが襲い、巨大タンカーが遭難した。真っ二つに裂けたタンカーに取り残された32人の生存者を救出するため、バーニー船長率いる4人の沿岸警備隊が出動する。

ザ・ブリザード:作品情報−映画.com

直前まで「X-ミッション」とどちらを観ようか迷っていたが、スマートフォンアプリの「Filmarks」の評価の良かった「ザ・ブリザード」をセレクト。

以下、作品のネタバレあり。

ハリケーンで真っ二つになった大型タンカーと、それを救助に向かう小型のレスキュー艇。レスキュー艇を待つフィアンセという三者が描かれる。

序盤は淡々と物語が進む。こんなものかなぁ?と、思っていると難破したタンカーに次々と問題が勃発。いよいよレスキュー艇が救難に向かうとなると、急に物語の濃度が高まる。

レスキュー艇は木造でそして本当に本当に小さな船だ。荒波を越えて救助に向かうには全くもって不安しかない。それでも大波を越えて潜って、越えて潜ってと救助に向かうシーンは映像が劇的に締まってきて、それまでの緩慢な物語が嘘だったかのように急に画面に惹きつけられる。視界がスクリーンに支配されるような感覚だった。その後にもタンカーに辿り着き緊迫した救助シーンがあるわけだけど、ここは特筆すべきものはなく、よくある救助映画モノのシーンでした。

そしてエンディングが終わり、エンドロールとともに映し出される写真。この写真たちは作品が事実を基にした映画であることをよく物語っている。そして作中のそんな馬鹿な、というシーンをしっかりと後付けしている。一番の驚きはあの小さなボート。作中のボートと実際の写真に写ったものは瓜ふたつ。見終わった後もなかなかどうして満足感を加えてくれる演出だった。